睡眠障害

超短時間型の非べンゾジアゼピン系睡眠薬で、即効性が高く服用後4-5時間で効果が弱まるため、翌日に眠気を感じにくいお薬です。また、筋弛緩作用が少ないために、中途覚醒時などにふらつきが少なく耐性（飲んでいるうちに効きにくくなること）が少ないため依存を形成しにくい、と言われています。中枢神経に作用して大脳辺縁系の活動を低下させることにより不安や緊張をやわらげたり、睡眠を促します。人によっては、起床後に口の中の苦みを感じることがあります。

短時間型のベンゾジアゼピン系睡眠薬で、比較的マイルドな効き目があります。脳が興奮している状態をしずめ、寝つきを良くしてかつ睡眠を持続する作用があります。服用後6-7時間の効果を期待する場合に処方されますが上記のルネスタに比べるといくぶん効果が長いため人によっては、中途覚醒時にふらつきを感じることがあります。

短時間で最高血中濃度に到達し、かつ比較的効果が長いお薬です。脳の覚醒システムに作用し、覚醒の維持に働く「オレキシン」の働きをブロックすることで睡眠をもたらすとされています。人によっては、翌日の眠気や頭痛を感じることがあります。

2020年に発売された、新しいお薬です。脳の覚醒中枢と睡眠中枢のバランスを整え、かつ鎮静作用が少ないためふらつきや転倒のリスクは小さいとされています。覚醒と睡眠リズムの調整を担う「オレキシン」の神経伝達に作用し過度な覚醒状態を緩和することによって覚醒中枢と睡眠中枢のバランスを整えます。人によっては、翌日の眠気を感じることがあります。

症状が改善されるとお薬を飲み続ける必要はなくなり、止めることができます。しかし、改善したからといって自己判断でお薬の服用を突然中止すると、服用前よりも症状が悪化することがあります。必ず医師に相談の上、服用をやめてください。

寝酒は睡眠の質を低下させるためおすすめしません。また、お薬をお酒と一緒に服用するとこもやめましょう。

睡眠障害治療薬の効果はそれぞれ異なり、ひとりひとりの症状に合わせて処方されています。
他人に処方されたお薬をもらったり、自分が処方されたものは他人に譲ることはやめてください。