新型コロナウイルス抗原検査キットを無料で手に入れる方法

新型コロナウイルス抗原検査キットを無料で手に入れる方法

新型コロナウイルス流行の第8波が懸念されている今、抗原検査キットを使ったスピーディーな診断ニーズが高まっています。

とはいえ薬局やドラッグストアで説明を聞きながら購入するのが億劫に感じられたり、2,000~4,000円程度する抗原検査キット代を負担に感じたりする方は多いものです。発熱外来も混雑しており、「気軽に受診できない」という方も多いのではないでしょうか。

今回は、新型コロナウイルス抗原検査キットを無料で手に入れる方法を解説します。有料で手に入れる手段や診断後のフローにも触れるので、参考にしてみましょう。

目次

新型コロナウイルス抗原検査キットの入手方法

早速、新型コロナウイルス抗原検査キットの入手方法を紹介します。有料・無料問わずまずは幅広く紹介するので、今症状がない方でもぜひご確認ください。

【無料】自治体の無料配布を活用する

自治体によっては、新型コロナウイルス抗原検査キットを無料配布している場合があります。

原則として、配布中の自治体に住んでいる濃厚接触者のみが対象とされていますが、居住者ではなく滞在者も利用できるケースがほとんどです。つまり、「北海道在住だが出張で東京に来ている間に濃厚接触者になってしまった」という場合も無料配布を利用できます。

ただし、短期出張者・短期旅行者などは対象にならないこともあるので、滞在中の市区町村に確認してみましょう。

なお、抗原検査キットの配布は郵送でおこなわれます。申し込み回数に上限を設けている市区町村が多いので(例:東京都の場合は上限4回まで)、注意しましょう。

【有料】薬局やドラッグストアで購入する

有料ですが、薬局・ドラッグストアで購入することも可能です。

薬剤師から対面で説明してもらいながら購入できるので、その後の対応が不安な方や細かな質問をしたい方におすすめです。また、会計が済み次第すぐに使えるので、スピーディーな診断ができることも利点です。

費用は購入する抗原検査キットの種類や地域・店舗により異なりますが、およそ2,000~4,000円程度です。なお、濃厚接触者になった方や症状のない方でも購入できるので、備えのひとつとして購入しておくのもおすすめです。

抗原検査キットで陽性だった場合の対処法2選

抗原検査キットで陽性だった場合の対処法2選

抗原検査キットで陽性だった場合、下記2種類いずれかの対応をすることになります。自分がどちらに当てはまるか確認しながら、速やかに手続きしていきましょう。

オンライン上で陽性者登録をする

下記に該当する方は、原則としてオンライン上で陽性者登録をおこないます。

  • 軽い症状がある方
  • 65歳未満の方
  • 基礎疾患がない方
  • 妊娠中でない方
  • 新型コロナウイルスワクチンを2回以上接種している方

抗原検査キットには、陽性者登録の案内用紙が同封されています。市区町村によっては購入キット専用の登録URLが記載されているので、自分のプロフィールや状態を入力しておきましょう。

なお、上記は仮登録であり、本登録がされるのは医師による診断が出てからです。入力した内容や添付したキット写真をもとにオンライン上で医師が診断を下してくれるので、メール(もしくはLINEなどのメッセンジャーツール)で連絡がくるのを待ちましょう。

原則として一切の費用がかかりませんが、対面での診療や薬の処方はありません。症状を緩和したい場合はオンライン診療などを活用し、薬の郵送なども検討します。

発熱外来もしくは医療機関を受診する

下記に該当する方は、発熱外来もしくは医療機関の受診をおすすめします。

  • つらい症状がある方
  • 65歳以上の方
  • 基礎疾患がある方
  • 妊娠中の方
  • 乳幼児
  • 新型コロナウイルスワクチンを2回以上接種していない方
  • 薬の処方を希望する方

なお、受診を希望する医療機関等のHPを事前に確認し、事前の予約・電話相談・Web受付が必要か必ず確認しておきましょう。事前に相談なく医療機関等に出向いてしまった場合、待ち時間が必要以上に長くなったり院内感染のリスクを高めたりする可能性があります。

「発熱者専用の受診時間を用意している」「駐車場のテントで診察・検査をする」など独自のルールがあるケースもあるので、事前確認が必須です。

その後は自宅療養が原則

陽性と確定診断されて以降は、原則自宅療養となります。なお、2022年9月26日からは全国一律で感染症法に基づく医師の届け出対象が緩和されており、65歳以上の高齢者・妊婦など重症化リスクの高い方のみに限定されるようになりました。

他にも下記のような変更が加わっているので、確認しましょう。

  • 保健所からの電話連絡・SMS連絡の原則廃止
  • パルスオキシメーター貸与の原則廃止
  • 食料等支援の原則廃止
  • 自宅療養証明書発行の原則廃止

ただし、重症化リスクの高い方や特に不安のある方については、自治体の裁量により上記のサポートがおこわれるケースもあります。日頃から食料品・生活用品の買い置きを意識しておき、いざ自宅療養が始まったとき困らないよう備えておきましょう。自治体によっては療養中の困りごと・体調不良などの相談を受け付けるコールセンターを設置している場合もあるので、調べてみることをおすすめします。

陰性だった場合は?

抗原検査キットで陰性だった場合でも、新型コロナウイルスの感染を完全に否定することはできません。感染予防対策を徹底しながら療養を続け、症状が続いているうちは可能な限り人と接触しないよう意識しましょう。

また、万が一症状が悪化したりなかなか改善しなかったりする場合は、医療機関もしくは発熱相談センターへ相談してください。

抗原検査キットに関するQ&A

抗原検査キットに関するQ&A

最後に、抗原検査キットに関するQ&Aを紹介します。下記に気になる項目がある方は、事前にチェックしておきましょう。

Q1. 「研究用」と「対外診断用医薬品」の抗原検査の違いは?

抗原検査キットを活用するときは、「体外診断用医薬品」と記載されているものを使いましょう。

「体外診断用医薬品」と記載されているものは厚生労働省が承認した医薬品であり、性能が確認されています。薬局・ドラッグストアで薬剤師による説明を経て購入できるもの・市区町村で配布しているものは「体外診断用医薬品」なので、安心して使えます。

一方、雑貨店やネットショップでは「研究用」と記されている抗原検査キットがあるので、事前の確認をおすすめします。

Q2. 自治体の無料抗原検査キットが届くまでの日数は?

自治体により異なりますが、申し込みからおよそ1~2日程度で発送される地域が多いです。

その後、郵送手続きを経るのでおよそ3日程度をイメージしておきましょう。土日祝や離島の場合は届くまでの日数がさらに1日程度遅れる可能性があるので注意が必要です。

また、配送日・配送時間・配送業者を指定できない自治体が多いですが、原則として郵便ポストへの投函となるので受け取りの利便性は高めです。

Q3. 陰性だった場合、陰性証明書を発行できますか?

できません。陰性証明書はPCR検査を実施した医療機関等が発行します。

まとめ

新型コロナウイルス感染症の流行はまだまだ落ち着きを見せず、複数回感染する方も増えています。発熱外来で密になったり院内感染のリスクにさらされたりしないよう、重症化リスクがなく軽症のうちは抗原検査キットなどを活用した自己診断をしていきましょう。

「抗原検査キット 無料配布 〇〇市」などお住まいの市区町村名を入れて検索すると、情報がヒットすることが多いです。今は体調が悪くなくても、事前に情報をキャッチして備えておくことをおすすめします。

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