A. メトホルミンには体重減少効果があり、糖の吸収を抑えることで体重が増えづらくなります。糖が筋肉に取り込まれることで筋肉量の増加を促し、脂肪燃焼にも役立ちます。痩せすぎてしまうことがないので体重維持にも向いており、程よく引き締まった理想的な体づくりに役立ちます。
A.メトホルミンにはエイジングケア効果が期待できます。細胞内でミトコンドリアの生成を促進し、細胞を若返らせる作用があります。肌トラブルの改善だけでなく健康増進にも寄与します。
また、米国立老化研究所の研究では、メトホルミンを投与したマウスはそうでないマウスに比べ、寿命が5%延びた、とされ、人間への効果に注目が集まっています。実際、数万人単位の糖尿病患者さんと、やはり数万人の糖尿病ではない人を対象とした大規模な調査の結果、メトホルミンを服用している糖尿病患者さんは糖尿病でない人より長生きすることが示されています。
A.メトホルミンによるがん予防効果が確認されています。膵臓(すいぞう)がんのリスクが62%低下(米国テキサス大)した他、肺がん、大腸がん、乳がんなど、多くのがんのリスクが低下するとの報告があります。
日本でも、大腸ポリープ切除後の新規ポリープ発生が抑制されたという報告があり、大腸がん予防の可能性が示唆されています(横浜市立大学)。また東京都中央区の国立がん研究センター中央病院では、脳腫瘍を対象に現在の標準治療にメトホルミンを追加する臨床試験を始めています。
A.メトホルミンの服用中はお酒の飲みすぎは避けるべきです。過度のアルコール摂取は乳酸アシドーシスのリスクを高め、脱水症状や低血糖を引き起こす可能性があります。
A.メトホルミンの副作用には、下痢、吐き気、食欲不振、腹痛、発疹、かゆみなどがあり、場合によっては脱水症状を呈すことがあります。メトホルミンを初めて服用する際や増量時は副作用が起こりやすいので注意して下さい。まれではありますが、重大な副作用として、乳酸アシドーシスや低血糖が生じることがあります。
A.メトホルミンを服用すると、まれに乳酸アシドーシスや低血糖、脱水症状を起こすことがあるため注意が必要です。ひどい下痢や繰り返す嘔吐、数日以上続く食欲不振、発熱がある場合にはメトホルミンの服用を中止してください。適度な水分補給も大切です。低血糖を起こした場合は、ブドウ糖や砂糖を摂取して、速やかに血糖値を上昇させましょう。
A.メトホルミンは、乳酸アシドーシスを起こしやすい方などの使用が禁忌とされています。過去に乳酸アシドーシスを起こした経験のある方、重度の腎機能障害のある方、透析療法を受けている方、重度の肝機能障害のある方、心血管系や肺機能に高度の障害のある方、脱水症または脱水状態が懸念される方、過度のアルコールを摂取している方はメトホルミンを使用できません。
A.メトホルミンは、2型糖尿病および不妊の治療において保険適用が認められています。元々は糖尿病にのみ適応がありましたが、新たに排卵誘発薬としての適応が追加されました。メトホルミンにはダイエットに役立つ効果もあります。しかし、ダイエット薬としては保険適用がないので自由診療で処方されます。自由診療では治療にかかる費用は全て患者さんの負担となります。
A. メトホルミンには体重減少効果があり、糖の吸収を抑えることで体重が増えづらくなります。糖が筋肉に取り込まれることで筋肉量の増加を促し、脂肪燃焼にも役立ちます。痩せすぎてしまうことがないので体重維持にも向いており、程よく引き締まった理想的な体づくりに役立ちます。